借金返済中でも過払い金は取り戻せる?請求方法と信用情報への影響
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過払い金という言葉を聞いたことがありますか?もしあなたが借金の返済中であれば、過払い金を請求できる可能性があります。
過払い金とは、簡単に言うと、あなたが借金の返済として支払った利息のうち、法律で定められた上限金利を超えて支払った分のことです。この過払い金は、あなたが請求することで返還してもらえるのです。
しかし、借金の返済中に過払い金請求をすることに不安を感じる人もいるでしょう。「借金の返済が滞ったら、貸金業者から嫌がらせを受けるのでは?」「過払い金を請求したら、借金の返済に影響があるのでは?」などの懸念があるかもしれません。
でも、ご安心ください。過払い金請求は、借金の返済とは別の問題です。貸金業者は、過払い金請求を理由にあなたへの嫌がらせや借金の返済への影響を与えることはできません。
この記事では、借金の返済中でも安心して過払い金を請求する方法をお伝えします。あなたが払い過ぎた利息を取り戻すために、ぜひ参考にしてください。
【関連記事】過払い金とは?発生条件や請求方法、対象期間や注意点を解説
過払い金請求経験者100名にアンケートを行ったところ、36名の方が「借金の返済中に過払い金請求をした」と回答しました。
返済中の過払い金請求の2つのパターン
現在借金を返済中で過払い金がある場合、引き直し計算の結果によって以下の2つのパターンに分けられます。
①引き直し計算の結果、借金がなくなり、過払い金が発生するパターン
②引き直し計算の結果、借金が減額されるパターン
引き直し計算とは、借金をグレーゾーン金利で借りていた場合に、正しい金利で計算し直すことです。
【関連記事】過払い金の計算方法を司法書士が解説|自分でやると失敗する?
どちらの場合でも返済中の人にとっては良い結果になります。
ですので、すぐにでも手続きしたほうが良いです。
返済中の過払い金請求で注意すべきこと
借金がなくなったり減ったりするのは、返済中の方にとって良いことですよね。ただし、借金を返済中の場合、完済後の過払い金請求にはない注意点があるんです。
信用情報とは?
信用情報は「ブラックリスト」とも呼ばれ、こちらの方が馴染み深いかもしれません。ただし、実際には「ブラックリスト」という名前のリストは存在しません。
クレジットカードの作成、ローンの契約、お金を借りる際に、カード会社、ローン会社、貸金業者は申込み内容や利用状況を信用情報機関に登録します。つまり、これらの金融サービスを利用すると、あなたの情報が信用情報機関に登録されるのです。
もし一定期間返済が滞ったり、破産したりした場合、その情報は事故情報として登録されます。これが一般的に「ブラックリスト」と呼ばれているものです。
【関連記事】ブラックリストとは|載るとどうなる?ブラック状態か確認する方法
借金がある状態で過払い金請求をすると……
借金がある状態で過払い金の手続きをした場合、信用情報にネガティブな情報として載る可能性があります。そうなると、一定期間は、クレジットカードを作ったり、ローンの審査が通りにくくなることがあります。
※過払い金請求の場合は、信用情報に影響が出ない業者もあります
返済中に過払い金請求をした36名の方に「信用情報(ブラックリスト)に影響が出て、お金を借りられなくなったり、他社のクレジットカードが使えなくなったりしましたか?」と質問したところ、17名(47.2%)の方が「はい」と答えました。
①の引き直し計算の結果、借金がなくなり、過払い金が発生する場合は、影響が出たとしても手続きの期間中(半年~1年程度)だけです。手続きが終われば信用は回復します。
そのため、直近で他社からお金を借りたり、ローンを組んだり、他社のクレジットカードの有効期限が近いといった予定がなければ、そこまで気にする必要はありません。
返済中に過払い金請求をした36名の方に「過払い金によって借金を完済できましたか?」と質問したところ、15名(41.6%)が「完済できた」と答えました。
返済中に過払い金請求をして、借金を完済した方の声
依頼する前はいろんな面でかなり不安でしたが、最終的に多額の借金も完済することができ、さらに手元にもお金が残ったので、本当にやって良かったと思っています。
何よりも精神的な余裕が得られたことが嬉しかったです。
群馬県・男性
返済中・取り戻した過払い金:2社で30万円
引き直し計算の結果、借金が減額される場合は注意が必要です。
借金の支払いが残る場合、一般的に債務整理(任意整理)の手続きをしたときと同じような扱いになります。手続き後に残った借金については、将来的な利息がかからなくなり、元金のみで長期返済できるよう新たに返済計画を組み直すことになるため、今までより返済は楽になります。ただし、これは業者の対応次第となります。
しかし、債務整理をした場合、手続きから7~10年程度は信用情報に残ってしまいます。任意整理の場合は完済から5年程度、個人再生や自己破産の場合は開始決定から7年未満です。
まずは弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。お気軽にご相談ください。
また、毎月の返済がきつい、残高がなかなか減らないなど、返済に関する悩みをお持ちの方もぜひご連絡ください。ご相談は無料です!
当事務所で、過払い金請求や債務整理の手続きを行ったお客さまの声をご紹介しております。
【関連記事】過払い金請求の実際の口コミ・事例|みどり法務事務所の評判
過払い金は期間や期限にも注意しよう
過払い金には「時効」というものがあって、最後に返済した日から10年経つと、取り戻せなくなってしまいます。
【関連記事】過払い金の時効期限を徹底解説!請求のタイミングを逃すな
過払い金は、すべての取引で発生するわけではなく、2007年(平成19年)ごろまでの消費者金融やカードローンなどの取引で発生します。最近の取引に過払い金は発生しません。
過払い金には対象となる期間や時効があります。こちらの記事で詳しく解説しています。
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まとめ
返済中の過払い金請求についての説明はいかがでしたか?
ブラックリストに載るなんて言われると尻込みしてしまうかもしれませんが、みどり法務事務所に相談すれば、最適な方法を提案してもらえることがわかりました。やはり、一人で悩まずに相談することが大切ですね。
みどり法務事務所は、過払い金返還総額155億円の実績を持っています。過払い金請求の相談料と初期費用は全て無料で、着手金や相談にお金はかかりません。
国内に6つの事務所を構え、全国のお客さまに対応しています。遠方の方やご来所が難しい方には、ご近所や病院などへの訪問も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
過払い金請求ができるのは、完済から10年以内です。心当たりのある方は、「過払い金が発生しているのか?」だけでも確認してみてくださいね。