債務整理をすると家族カードも使えなくなる？

ねーねー、辻本さん。債務整理をするとクレジットカードが使えなくなるって聞いたんだけど、家族カードも使えなくなっちゃうのかな？

それは、どなたが債務整理の手続きをするかで異なります。詳しく見ていきましょう。

そもそも債務整理ってクレジットカードにどんな影響があるの？

債務整理をすると、個人信用情報に「債務整理をした」という事故情報が掲載されます。

いわゆるブラックリストに載るってやつだね。

そうです。ブラックリストへ事故情報が掲載されている期間は、クレジットカードや住宅ローン、自動車ローンなどの審査に通らない可能性が高くなります。

ブラックリストってどれくらいの期間、掲載されるものなの？

債務整理の手続きには4つの種類があって、どの手続きを選ぶかによって掲載期間は異なります。

なるほど～。長くて10年程度はクレジットカードが作れなくなっちゃうんだね。

ここからは家族カードに絞って話を進めていきます。冒頭でお話した通り、債務整理による家族カードへの影響は、どなたが債務整理の手続きを行うかによって変わります。

クレジットカードの契約者本人が債務整理すると、家族カードも一緒に使えなくなっちゃうんだね。

債務整理の手続きの中の任意整理の場合、自分から言わないかぎりはご家族に知られずに手続きを行うことができます。しかし、家族カードが利用できなくなったことをきっかけに、ご家族に知られてしまう可能性がありますので、注意していただきたいです。

あれ？ でも任意整理って手続きする相手を選べるんじゃなかったっけ？ それなら家族カードを発行しているカード会社を除いて手続きすればいいんじゃない？

グリングリン、よくご存知ですね。たしかに債務整理の4つの手続きのうち、任意整理と特定調停は手続きを行う債権者を選ぶことができますが、カードの更新のタイミングなどであらためて審査をするケースがあります。

そうなんだね……

じゃあ、家族カード会員が債務整理をするときはどうなるの？

家族カード会員の方が債務整理をする場合、主契約者には影響がありません。そのため、家族カードはそのまま使い続けることができます。

夫が契約したクレジットカードで発行した家族カードを妻が使っている場合、妻が債務整理をしても、その家族カードは使えるんだね。

債務整理をするとしばらくの間はクレジットカードは作れないんだよね？ それって家族カードも同じなの？

前述したように債務整理の手続きを行うと、信用情報に事故情報として掲載されるため、一定期間（完済から5年程度）はクレジットカードを作ることはできません。

そうなんだ！

しかしながら、カード会社の中には、債務整理や滞納をしたことのある方の記録を社内ブラックとして残している場合があります。この場合、審査に通らない可能性もありますので、新たに家族カードを作成するときは、債務整理の対象となったカード会社は選ばないほうが良いと思います。

なるほどー。

過去に債務整理の手続きを行った方でも家族カードは作れますとお伝えしましたが、家族カードの利用には十分に注意しましょう。

債務整理の原因がギャンブルや使いすぎだった場合、注意しないといけないね。

家族カードの利用が不安な方は、デビットカードを利用するという選択肢もありますよ。

へー！ たしかにデビットカードやプリペイドカードなら使いすぎの心配は薄れるね！

債務整理の手続きによる家族カードへの影響についてお話しました。

クレジットカードの主契約者が債務整理をすると家族カードも一緒に使えなくなっちゃうけど、家族カードの会員の人が債務整理した場合、家族カードはそのまま使えるんだね。

債務整理をすると一定期間はクレジットカードは作れなくなるけど、主契約者が自分ではない家族カードなら作れるってこともよくわかったよ！

家族カードも含めてクレジットカードはとても便利なものですが、使いすぎにはくれぐれも注意しましょう。クレジットカードの代わりに、デビットカードやプリペイドカードなども合わせて検討してみてくださいね。